認定看護師制度が廃止に?制度の再構築ってどういう意味?

2018年5月22日に日本看護協会から次のような発表がされました。

「認定看護師教育が2026年度をもって終了します」

みなさんも驚いたと思いますが、これは一体どうしてでしょうか。

これまで、認定看護師の資格を取るのは簡単なことではありませんでした。

働いていたなら、一旦休職して半年間の講習会を受けた後に、筆記試験を受けてやっと取った資格です。

それが廃止される?資格が無くなってしまうの?…衝撃的です!

そこで、今回は認定看護師の資格はどうなってしまうの?再構築とは?といった疑問を調べていきましょう!

認定看護師制度の再構築

日本看護協会のHPを見てみると、

2017年からは、3年間は本会が実施する認定看護師教育を休校して、認定看護師を対象とした特定行為研修を集中的に行います。今後は新たな社会ニーズへの対応を目指して2025年高齢化の進展による医療や介護などのサービスが必要な時に切れ目なく提供され、在宅や地域医療充実にも貢献できるよう、認定看護師を基盤に特定行為研修を組み込んだ新たな教育や役割に発展させ、認定看護師の再構築することに取り組みます。

出典:著作権|認定看護師制度の再構築(日本看護協会)

と書いてあります。

ということは…認定看護師が特定看護師にパワーアップするということなんですね!

これまでの特定分野の看護の知識やケアに付け加えて、新たに出来る医療行為の幅が広がっていくということです。

ですから、今までで苦労して取った認定看護師の資格がなくなるわけではなく、『特定行為』が加えられるということなのです。

新たに加わる特定行為ってどんなこと?

特定行為とは、具体的にどういった医療行為なのでしょうか。

例えば、

・人工呼吸器からの離脱
・気管カニューレの交換
・胸腔ドレーンの抜去
・胃瘻カテーテルの交換
・中心静脈カテーテルの抜去

といった行為が含まれます。

そして、「医師の指示のもとで手順書により行為を行うことができる」とありますので、今まで医師が原則として行ってきた行為を、医師の指示のもとで特定看護師が出来るようになるということです。

看護師のスキルアップの幅がますます広がっていきますね!

まとめ

新制度への移行期間についてはまだ協議中のようで、詳しいことは決まっていません。

これから認定看護師を取得しようと考えていた方は、日本看護協会や職場などから情報収集をしていったほうがよさそうですね。

また、看護師転職サイトのコンサルタントに頼ることができます。

コンサルタントは、医療現場の新しい情報について日々勉強していますので、資格取得やキャリアアップのアドバイスもしてくれます。

いま日本の医療業界は、超高齢化に向けて新しい改革が始まろうとしています!