残業のない職場を選びたい

ナースの仕事は、多くの方にとって一生の仕事ですから、人生のステージによって、働き方もいろいろと変わることがあります。

ですから、中には、残業ができない事情の方もいることでしょう。

例えば、ブランクのある潜在看護師が職場復帰をする場合を考えてみましょう。

その理由は、育児が一段落した、夫の収入だけでは色々と問題がでてきた、将来のための貯蓄をしておきたい、など様々な事情がありますが、常勤のナースとして働く際に問題になるのが残業の問題になります。

できることなら残業はしたくない、残業のない職場を探したいと考えている方も多いでしょう。

一般企業の残業に対する見方

昨今、労働環境の見直しがなされたことで、ノー残業を掲げている企業も多くあります。

残業を一切禁止し、軽費の削減、社員のモチベーションの維持などを試みているわけです。

実際、残業を禁止した事で業務の効率化が進み、就業後のプライベートが充実する事で社員の意欲が増してきたという話もあります。

自分に課せられた業務を終わらせることができるかどうかは、自分自身の能力次第ですが、ノー残業を掲げている企業の場合、個人の能力を超える業務を与えることはしません。

事前に可能であるかどうかを確認し、可能であると判断した場合に任せるわけです。

それでも業務が終わらない場合、それは、本人の自己判断が出来ていなかったという評価になります。

看護師の場合は?

看護師の場合、通常の病棟業務に加え事務作業などもあり、なかなか残業をしないで済むというのは難しいものです。

でも、看護師の人手不足が社会問題化したりする中で、看護師の労働環境にも改善が図られてきています。

医療機関の側でも、いろいろと改革がなされていて、事務員の増員、日勤パートの雇用をする事で、常勤看護師の負担も相当に軽減されています。

本来、常勤看護師が行っていた病棟勤務も日勤パートの看護師が負担し、また、事務員が増える事で事務作業も大きく軽減されるという流れです。

また、看護師自身が作成しなければならない書類などは、空いた時間で作成することもできますので、以前と比べると残業をせずに帰れる日が多いというのが現状ではないでしょうか。

もちろん、病院や職場によっても、このあたりの事情は変わってきます。

残業のない職場を選ぶには

日勤パートであれば、夜勤などのない勤務形態になりますので、家庭と仕事を両立することも比較的容易になります。

また、もし、残業が全くない職場を探すのであれば、企業看護師や派遣看護師などの選択肢もあります。

また、訪問看護の職を選ぶという方法もあります。

ただ、待遇面や社会保障の面などで、やはり常勤(正職)がよいという方も多いでしょう。

もし、常勤のナースでありながら残業のない(少ない)職場を選びたいのであれば、ナース専門の転職支援サービスに登録し、その希望を伝えることをお勧めします。

今では、ナースの転職に転職支援サービスは欠かせないものになっています。

自分ひとりで就職活動をする場合、なかなか残業の多さなどの内部事情まではつかめないものです。

でも、転職支援サービスのコンサルタントは、以前に担当した転職者ともコンタクトを保っていたりすることで、そのあたりの内部事情を把握しているケースが多くあります。

こういった手段を、ぜひ賢く活用しましょう。